自由で心地よい
「オーロラグラン」という宇宙
表参道から一本、
そしてもう一本小径を入り、
緑と自然光に満ちた一軒家へ。
立体的なコラージュが
ほどこされたような店内は、
さながら小さなミュージアム。
一歩入ると時間の経つのを
忘れてしまうような、
不思議な心地よさのある空間です。
長居をされ、再訪をかさねる
お客さまが多いという
お話しにうなずきます。
お客さまが
「オーロラグラン」らしさに出会い、
共感する場所であり、また、
デザイナーがお客さまから
新たなインスピレーションを得る
場所でもあります。
路地裏の緑あふれる一軒家
ブランドがスタートして今年で15年になる「オーロラグラン」。表参道のショップは、秋に4周年を迎えます。
みずみずしい植物があふれ、自然の光をとりこむ窓が思わぬところにぽっかりと開いた、心地よい風が通り抜けるような一軒家のショップ兼工房です。
ショップのある表参道は、ファッショナブルな人びとが行き交う人通りの多い街。ご本人たちも実は意外だったという場所には、あたりのにぎやかさとは異なる空気と時間が流れています。
選ぶ際に考えたことは、自分たちの生活のひとつになれる場所であること、路地裏感のようなところで、テナントではなく好きなことができるような一軒家であること。新しいアイディアを次々に思いめぐらせながら、神楽坂や代官山など、いつも散歩をしている街、路地をたくさん歩いたそうです。
自分たちのできることに合う、ちょうどいいこじんまりした場所へのご縁をつないだのは、デザイナーの茶道つながりの友人の建築家でした。茶室も手がける建築家によるショップは、「オーロラグラン」らしさがのびやかに表現される空間となり、季節感、デザイナーの好きなもの、アンテナにかかるものが、自由にコラージュされ、お客さまにも愛される場所になりました。
天窓からの光、たっぷりの水を浴びて生き生きとした緑、気持ちのよさで満ちた空間が、扉を開けていつも待っています。
コラージュされた空間
店内に入ると、思わずぐるっとまわりを見渡さずにはいられない、ワクワク感が押し寄せてきます。きりがなく惹かれてしまうジュエリーの数々とともに、デザイナーによるアートワークや、クラフトマンによるオリジナル家具、異国を感じさせる小物、存在感のある植物、心地よい音。目移りしそうなほどたくさんのたのしみを一つひとつのぞき込むうちに、いつのまにかすっかり「オーロラグラン」の世界へ。
一段下がったところには、クラフトマンの夢の工房があります。手仕事でつくりあげていくための細かな工具がぎっしりと並ぶなかで、クラフトマンが製作に集中しています。その表情は真剣なのに、どこかたのしげでやわらか。インタビューの時とは異なる、ものづくりのよろこびに満ちた表情が印象的でした。
ショップの中二階はソファのあるスペース。写真集、書籍、オブジェ、空を切り取って貼り付けたような横に長い窓、茶道具など、デザイナーの「好き」がたくさん並びます。テーブルには、いつでもお茶を点てられるように茶釜を沸かす仕掛けも。ジャンルはバラバラなのに、不思議な統一感で成り立つ、宙に浮かんでいるような場所。もしかしたら、いちばん「オーロラグラン」らしさを実感できる空間かもしれません。
その上には、吹き抜けの天窓から光が注ぐアトリエがあります。旅、家族や友人との時間、自然とふれあうなかでデザイナーが得た感覚、アンテナにかかったことがアウトプットされる聖域のような場所です。
笑顔でお話しくださった、ショップをつくるときのキーワードは「なんだこれ!」でした。一つひとつは、なんだこれ!とバラバラのようで、全体を見ると「オーロラグラン」という一本の光の筋に沿って立体的にコラージュされた、ひとつのオリジナルアートのような空間になっています。
お客さまとジュエリーのストーリー
日々のしあわせをかさねるようにリングをかさね、ともに成長できるような「オーロラグラン」のジュエリー。
「オーロラグラン」の世界を感じていただける場所、フルラインを揃えて実際にジュエリーを手にとっていただける場所があったらいいなという思いでスタートしたショップでは、お客さまのさまざまなストーリー、お客さまとの大切な接点が生まれています。
自分への初めてのリングを選びにいらっしゃったお嬢さんが、次は彼と一緒にペアリングを、そしてブライダルリング、子どもが生まれた記念にベビーブレスレットを求めていらっしゃるという、「人生」のストーリーをご一緒するようなこともあるそうです。また、節目に自分へのご褒美、願掛けとして心機一転がんばりたいからというお客さまも。お客さまと一緒に成長して、一緒に祝福しているような気持ちになるエピソードで、ジュエリーは単に「飾る」ものではなく、とてもパーソナルなものであることを実感します。
接客をするなかで、デザイナーも思いつかなかったような意外な組み合わせを自由にたのしんでくださっている様子をかいま見ることもたのしく、そのような発見、お客さまとの接点が刺激になり、デザインを考えることにも生きていると言います。
しあわせのエピソード
ブライダルにまつわる、しあわせのエピソードを。
プロポーズリングを探したい、けれど予算もない、サイズもわからないという男性がご来店。本人は、内緒でサイズを合わせてプレゼントしたくて必死な様子なので、「彼女が持っている指輪をそっと一本お持ちください」とお願いをしたそうです。後日、大切そうにバンダナに包んで彼女のリングを全部持ってきてしまった男性(当然、彼女にはバレてしまっていたそうです…)。一緒に薬指のサイズをさぐり、彼女の生まれ年のモチーフなど、定番のリングの中から意味のあるものを3本選び、プロポーズリングとして贈りました。
二人の赤ちゃんは、「オーロラグラン」のベビーブレスレットのモデルをしています。
もうひとつ、別のエピソードを。
オーロラグランにはブライダルラインもあります。
山で出会ったという二人が選んだのは、peaks という山の景色をかたどったデザインのブライダルリング。デザイナーのノグチミナコさんが山に登ったときに経験した、すばらしい景色をデザインしたリングです。
その後、幸せそうなふたりの写真が届いたそうです。
表参道のショップはお客さまとオーロラグランで双方向のやりとりがされる場所、しあわせがつながっている場所でもあるのです。
peaks
外部サイト(AURORA GRAN WEB SHOP)へ移動します。
表参道のショップは
お客さまと「オーロラグラン」で
双方向のやりとりがされる場所、
しあわせがつながっている
場所でもあるのです。